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目次
    1 概要
    2 機能
    3 一般仕様
    4 構成部品
    5 本体外観図
    6 操作
    7 その他
    8 ディスプレイの説明
    9 測定トランスとの接続方法
   10 検査規格の設定
   11 ファンクション・コマンド
   12 測定
   13 設定値の入力例
   14 RT-600を使いこなしていただくために
CATALOG(Korean)PDFファイル 1.5MB)

ターンレシオ・インダクタンス測定器 RT-600
Chinese
測定器RT-600の外観
1 概要
 測定端子に接続されたトランスのターンレシオ(以下レシオ)、極性、1次側巻線の
 インダクタンスを測定し、前もって入力されている基準値と比較しPass/Fail判定
 します。
 また、これらの測定値を表示することができます。

2 機能
2.1  リモートコントロール 外部コントロール機能       このページの上へ
 外部から測定開始・停止の制御ができます。
2.2  Pass/Fail表示&出力
 (1) アラーム  ブザー使用。FUNCコマンドにてON/OFF切替え可
 (2) LED
  (緑/赤)7個  レシオ(6CH)、インダクタンスのPass/Fail表示
  (緑/赤)6個  極性Pass/Fail表示(CH1〜6)
  (赤)  6個  測定周波数表示 1k,10k,50kHz (レシオ)
                   1k,10k,100kHz(インダクタンス)

2.3  Pass/Fail判定
 -ERR設定値≦ERR(誤差)≦+ERR設定値→ Pass
                上記以外は→ Fail
 ERR設定値は、+、−、別々の値を設定可能とします。
2.4 測定回路数
 7巻線分(1次側1巻線分、2次側6巻線分)
2.5 レシオ測定
 (1) 測定周波数   1k,10k,50kHz
 (2) 出力電圧    1Vrms、0.1Vrms(レシオにより自動選択)
 (3) レシオ測定範囲 0.0001〜30.000
 (4) レシオ測定値  2次電圧 ÷ 1次電圧
 (5) 測定端子切替  マルチプレクサ
 (6) ERR(誤差)  (レシオ測定値−レシオ設定値) ÷ レシオ設定値 × 100%
 (7) 測定誤差    ±0.2%以下
 (8) 測定時間    0.5秒〜6秒(測定回路数によって異なります)
2.6 極性判定
 プラス、マイナスの両極性、及び極性無指定の設定可能
2.7 インダクタンス測定
 (1) 測定周波数   1kHz,10kHz,100kHz
 (2) 測定電流(Auto) 0.01mA〜10mA(周波数とインダクタンスにより自動設定)
 (3) 測定電流(選定)  1kHz:0.01,0.1,1.0,10mA
           10kHz,100kHz:0.1,1.0,10mA
 (4) 測定電圧    0.628 〜 628mV
 (5) インダクタンス測定範囲  6μH 〜 9.999H 1kHz
           Auto   0.6μH 〜99.99mH 10kHz
                0.1μH〜 9.999mH 100kHz
    電流値を固定 表1                    このページの上へ
周波数(kHz) 電流(mA)測定範囲(H)
1 0.01100m 〜 9.99
10.110m 〜 999m
111m 〜 99.9m
1106μ 〜 9.99m
100.1100μ 〜 99.9m
10110μ 〜 9.99m
1010 0.6μ 〜 999μ
1000.110μ 〜 9.999m
10011μ 〜 999.9μ
10010 0.1 μ〜 99.99μ

 (6) 測定時間 0.7秒以下(インダクタンス)
 (7) ERR(誤差)
  (インダクタンス測定値−インダクタンス設定値)÷インダクタンス設定値×100(%)
2.8 メモリ機能
 100種類のトランスのレシオ、極性、インダクタンス、測定電流
 および測定時の周波数を保存可能

3 一般仕様
3.1  入力電圧
 AC 100、120、230V ±10% 50/60Hz
 電源トランス1次側巻線のタップ切替えにて対応
3.2 周囲温度
 10℃ 〜 40℃ 85%RH以下
3.3 消費電力
 50VA以下
3.4 外形寸法
 約133 (H) X 430 (W) X 350 (D) mm
 左右にマウント用ブラケット(オプション)を取り付ける事により、EIA規格ラックに取り付けできます。
3.5 重量
 約10kg
3.6 外部コントロール
 (1) コネクタ(本体側)  D-sub9ピン  メス         このページの上へ
   第0図
 (2) 動作タイミング
   第1図
     第1図
 TEST SWがメイクしたときから測定をスタートします。
 測定中はBUSY信号を出力(Low)します。
 測定終了でBUSY出力がOFFして判定信号がでます。
 BUSY信号がON(Low)の間は判定信号は無効です。
 (3) 推奨接続回路
   第2図
     第2図 リレー接続の場合              このページの上へ
   第3図
     第3図 ロジック接続の場合
   1) 測定精度を維持し、また誤動作を防ぐため、絶縁接続ができるように
    なっています。
    上図のようにピンDGNDおよびピンE+15Vは外部回路に接続しないで
    ください。
   2) 前項と同じ理由からピンABUSYとピンGFAILはオープンコレクタ出力で
    RT-600の回路とは絶縁してあります。従ってリレー駆動やプルアップ
    電源は外部回路から供給してください。
   3) リレーなどインダクタンスのある負荷を使う場合には逆起電圧防止の
    ダイオードを必 ず入れてください。
   4) ピンABUSYおよびピンGFAILの定格は+3V〜+50V,50mA Max.と
    してください。

4 構成部品
4.1 ディスプレイ
 FL 20文字×2行
4.2デジタルスイッチ
 2桁(00〜99)トランスの管理番号
4.3 電源スイッチ                   このページの上へ
4.4 キーボード
キー外観図 16キー

0〜9
.(小数点)
Run/Stop
Prog/End
Pol/Set
Func
Enter
4×4 16キー
第4図
     第4図
4.5 各種ボタン
周波数選択ボタン
                      L↓ ↓Ratio ↓カーソルキー
   第5図
     第5図       ↑チャネルセレクトボタン 1 2 3 … 6 L

5 本体外観図
5.1 フロントパネル
 第6図
     第6図
 @ ディスプレイ                      このページの上へ
 A Pass/Fail 判定LED
  測定結果を判定しPassのとき緑、Failのとき赤が点灯
  上段1〜6…チャネル1〜6のレシオ値の判定
  L…インダクタンスの判定
  下段1〜6…チャネル1〜6の極性の判定
 B 電源スイッチ
 C チャネル・セレクトボタン
 D トランスNo.スイッチ(デジタルスイッチ)
 E 測定周波数表示LED
 F 周波数選択ボタン
 G カーソルキー
 H 16パネルキー
 I 測定端子
5.2 リアパネル
第7図
     第7図
 @ RS-232C  A リモート端子  Bヒューズ  CAC入力コネクタ DF.GND

6 操作                           このページの上へ
 本装置には、SBY(スタンバイ)MODE、RUN(ラン)MODE、PROG(プログラム)MODE 、
 FUNC(ファンクション)MODE、の4つのMODEがあります。
6.1 SBY(スタンバイ)MODE
 (ディスプレイが表示しているチャネルのナンバーを左上に点滅して表示します。)
 電源を入れた直後はSBY MODEになります。
 スタンバイモードで使用できるキー
 (1) Run/Stop RUN MODEへ移ります(測定開始)。
  RUN MODEで測定が終わるとSBY MODEへ戻ります。
 (2) Prog/End  PROG (PROGRAM) MODEへ移ります。
  PROG MODEでこのキーを押すと SBY MODEへ戻ります。
 (3) Func FUNC (FUNCTION) MODEへ移ります。
  FUNC MODEでこのキーを押すとSBY MODEへ戻ります。
 (4) ← → 表示CHの増減、
  CH1〜6とインダクタンスの規格と最新の測定結果を表示します。
  NO USEのCHは表示しません
 (5) チャネルセレクト 押したCHを表示します。
 (6) 周波数選択ボタン
 (7) Pol/Set  測定電流を切替えます。
6.2 RUN(ラン)MODE REPEAT RUNとSINGLE RUNの2種類の
  測定MODEがあります。
  REPEAT/SINGLEの切替えはFUNC No.4で行います。
 @ REPEAT RUN  Run/Stop を押すと常に測定を繰り返して行います。
  被測定トランスを接続していないときは常にFailとなります。
  被測定トランスを接続して全測定項目がPassならPassを出力します。
  測定項目のうち一つでもFailがあるとFailを出力します。
  もう一度 Run/Stop を押すと測定を中止しSBY MODEへ戻ります。
 A SINGLE RUN 測定が終わると測定結果をPass/Fail表示してSBY MODEへ
  戻ります。
  (PassまたはFailの時ブザーを鳴らす事ができます)
6.3 PROG(プログラム)MODE
 基準となるトランスの設定値を‘数値’+ Enter で入力します。
 一つの項目の入力が終わるとカーソルが次へ進みますので、すべての項目を
 設定してください。
 デジタル・スイッチにより管理No.00〜99まで100種類のトランスについて
 設定値を保存しておくことができます。
  Prog/End キーでプログラム完了。SBY MODEへ戻ります。
6.4 FUNC(ファンクション)MODE                このページの上へ
  Func キーを押すとファンクションモードになります。
 FUNCTION No.:_と表示されるので番号を入力してから Enter を押して
 ディスプレイのメニューに従って機能を選択してください。
6.4.1 FUNC No.1 REMOTE/LOCALの選択
 外部からコントロールする場合REMOTEにします。
 REMOTE時は Func キー及びチャネルセレクト以外のキーは受け付けません。
 また、FUNC No.1以外のFUNCは受け付けません。
 測定条件の変更ができないので量産ラインで使用してください。
6.4.2   FUNC No.2 データ入力MODE選択
 プログラム時の巻数入力/巻数比入力の切替え。
6.4.3   FUNC No.3 自動レシオ極性設定
 標準トランスを接続してそのトランスの測定データ(CH1−6のレシオ、極性、
 一次側のインダクタンス)を現在のトランスNo.に取り込み、基準値とします。
 取り込みの対象となるのは"Use"になっているCHのみです。
 データを取り込んだ後はSBY MODEになります。
 この後、+ERR,−ERRを手動で設定してください。
6.4.4 FUNC No.4 RUN MODEの動作選択
 REPEAT/SINGLEのどちらかを選択。
6.4.5 FUNC No.5 コマンド無し
6.4.6   FUNC No.6 データの消去
 設定したトランス番号のデータをメモリから消去します。
6.4.7 FUNC No.7 ブザーのON/OFF切替え
6.4.8 FUNC No.8 データの消去2
  任意の範囲のトランス番号のデータを消去します。
6.4.9   FUNC No.24 ブザーの時間
6.4.10 FUNC No.28 REPEAT測定の待ち時間
6.4.11 FUNC No.41 残留インダクタンスの補正

 その他
・ 測定順序は、レシオ → インダクタンスの順に行います。

 ディスプレイの説明                    このページの上へ
8.1   レシオ測定
 最初に電源を入れたときにディスプレイには第8図の様に表示されます。
   第8図
     第8図
 @ ATは測定電流をオートレンジにします。
  一定電流で測定するときは Pol/Set を押すごとに0.01mA(1kHzのみ)、
  0.1mA,1.0mA,10mAとサイクリックに変わりますのでその中から選択して
  ください。
  但し電流を固定すると測定できるインダクタンスの範囲が狭くなります(2.7項
  参照)ので、通常はAutoで測定してください。
 A LC(ローカル)又はRM(リモート)が表示されます。
  RMのときはフロントパネルからは設定値を操作できないので製造ライン測定の時
  誤操作が起こらなくなります。
 B SG(シングル)測定は1回でSTOPします。
  RP(リピート)は測定結果を表示してから、また測定を繰り返しスタートします。
  繰り返し測定するのでスタートボタンを押す必要がありません。
  接続治具にトランスを手で押しつけたままで判定を見て早いタクトで測定できます。
 C ディスプレイが表示しているCHを示します。
 D 極性を示します。
  同相 +、逆相 −、極性無視 (空白)
 E 表示CHのレシオを示します。
  測定レンジは 0.0001 〜 30.000 です。
 F +(プラス)エラーのリミット(+0.0 〜 +9.9%)
 G −(マイナス)エラーのリミット(−0.0 〜 −9.9%)
 H 極性の測定結果
 I レシオの実測値
 J 規格値に対する実測値のエラー
8.2 インダクタンス測定                   このページの上へ
 インダクタンス測定を選択したときの表示
   第9図
     第9図
 @ インダクタンスの設定値  1kHz   6μH 〜 9.999H
               10kHz   0.6μH〜 99.99mH
               100kHz  0.1μH〜 9.999mH
  設定値を入力するときはmH単位で入力してください。
 A + (プラス) エラーのリミット (+0.0 〜 +99.9%)
 B − (マイナス)エラーのリミット (−0.0 〜 −99.9%)
 C インダクタンスの実測値
 D 規格値に対する実測値の誤差
 他の表示はレシオ測定と共通です。

 測定トランスとの接続方法
9.1 標準接続法
 〔Primaryケーブルの接続〕
 測定精度を上げるため Primary は4端子接続を行います。
 Primaly の4本のケーブルは出来るだけ離さない様に配置します。
 4本のケーブルはトランスの1次側端子に別々に接続する事が理想ですが、
 それが出来ない場合でも、出来るだけトランスの端子に近い所でしっかりと
 接続してください。
 GND側とGND側、ホット側とホット側を接続して下さい。    このページの上へ
 〔Secondaryケーブルの接続〕
 2次側6CHは総て独立した回路設計になっているので測定したい端子間に
 接続して下さい。
 接続ケーブルのGNDとホット側をどちらに接続するかあまり気にする必要は
 ありませんがタップ付きの巻線で多数のケーブルを接続する場合には
 ケーブルの浮遊容量が加算するので、GND側を第10図ピンGのように
 共通にする接続の方が精度の高い測定が出来ます。
第10図
     第10図

10  検査規格の設定                      このページの上へ
10.1 入力方法の種類
 本機は基準値と合格範囲を設定してから、被測定トランスの検査を行います。
10.1.1 巻数入力(ターン入力モード)
 仕様書の巻線数を各測定チャネルに入力します。
 しかし一次コイルと二次コイルとの結合度によっては多少のロスがあるため、
 その補正を行う必要があります。
 ロスを補正するため小数点以下2桁まで入力できます。
 リミットの範囲(ERR)をロスの分だけ広げる事で対応する事も出来ます。
 (出荷時はターン入力モードになっております)
10.1.2 巻数比入力 (レシオ入力モード)
 一次巻線数に対する二次巻線数の比を計算して入力します。
 6桁の数字が使えるので、ロス補正は精度良く行うことができます。
 (ターン入力モードとレシオ入力モードはFunc2 で切り替える事が出来ます)
10.1.3 自動設定
 標準トランスがある場合、そのトランスの実測値を設定値として読む事が出来ます。
 この場合一次コイルと二次コイルの結合ロスについても、実測値に含まれているので、
 わずらわしい補正作業が不必要となります。
 実測のレシオが表示されるので、製品仕様書と照合する事も出来ます。
 特に多巻線のトランスについて周波数を変えて、測定値を検討すること等も
 容易に行えます。
10.2 設定値の入力
10.2.1 巻数入力(ターン入力モード)
 プログラムを始める前にトランス番号を選んでください。
 注意
 トランス番号はプログラム開始のときの番号に書き込まれます。
 従ってプログラムモードでトランス番号を変えると間違った番号を書き替えて
 しまうことになります。
 プログラム中はトランス番号を絶対に変えないでください。
 周波数を選んで下さい。
  Prog/Endキーを押す。-------------プログラムモードになります。
 (Remoteになっているとプログラムモードになりません。 Func 1 Enter
 Localモードを選んでください。)
   第11図
     第11図
 プログラムモードにしたとき、巻数入力になっていれば第11図のように
 P:....、S:....がでます。
 P: S: が出ないときはレシオ入力モードになっています。     このページの上へ
  Prog/End キーを押してプログラム・モードをぬけてからFunc 2 Enter
 ターン入力モードに変更してください。(→ Func モード参照)
 〔旧データの消去〕
  以前のデータが残っている場合、一次側巻数を入力できない場合が生じます。
  それはどこかのCHに残っているデータのレシオが測定範囲を越えているためです。
  プログラムを始める前にFunc6コマンドでそのトランス番号のデータを消して
  ください。
 〔測定CHを活かす〕
  CH1を測定する場合は チャネルセレクトボタン1を押します。
  Ratio、Pol.のLEDの緑が点灯しして、CH1が"Use"になったことを示します。
 〔一次巻線数の入力〕
  P:の後にカーソルがありますから一次巻線数を入力して Enter を押します。
  例えば10Tのときは 1 0 Enter と押します。
  カーソルは S:の後へ移動します。
   第12図
     第12図
 〔二次巻線数の入力〕
  CH1に接続する巻線数を入力します。(1 〜9999の範囲)
  例えば5Tの場合は 5 Enter と押して下さい。
  5Tが記入されると同時に巻線比が計算されて"Ratio"の下に記入されます。
  カーソルは"Pol"の下に移動します。(第13図参照)
  ターンレシオが30.000を超えるような入力(上記例では301T以上)の場合は
  測定限界を超えるので入力はキャンセルされ、再入力待ちの状態になります。
  (レシオ30以上のトランスの場合は、14.3項 巻上トランスの測定をご参照
  ください。)
   第13図
     第13図
 〔極性を設定〕
  一次巻線に対するCH1の極性を指定してください。       このページの上へ
  同相:+、逆相:−、どちらでも良い:(空白)
   Pol/Set キーを押す毎に表示が変わります。
  設定が終わったら Enter キーを押してください。
  例えば+に設定した場合次の図のようになりカーソルは +Err に
  移動します。(第14図参照)
   第14図
     第14図
 〔誤差範囲の設定〕
  +ERRには誤差のプラス側リミットを0.0 〜 9.9%で記入します。
  例えば1.5%の場合 1 . 5 Enter と押します。カーソルは"−ERR"に移動します。
  "−ERR"についても"+ERR"と同じ方法で設定してください。
 〔設定値の修正〕
  設定値が正しいか確認して下さい。修正したい所があれば又は キーで
  カーソルをその位置に移動して再入力すれば上書きされます。
  例えば"+ERR"を+2.5%に変更したい時は→ キーを何回か押してカーソルを
  "+ERR"に移動してから、2 . 5 Enter と入力して下さい。"+ERR"が+2.5%に
  変わります。
 〔CHの選択〕
  以上でCH1の設定は終わりましたが、次に設定するチャネルのChannel Select
  ボタンを押して、ディスプレイの表示をそのチャネルに変え、さらにもう一度
  押すとそのチャネルのLEDがOnします。
  さらに押す毎にOff → On → Offと変更できます。
  測定したいCHは LEDを On に測定したくないCHは Offにしください。
  設定値の入力はCH1と同様に行ってください。
 〔Lの設定〕
  Channel Select ボタン 7 を押すとインダクタンス測定画面になります。
  もう一度ボタンを押してCH 7のLEDをOnしてください。
 〔インダクタンスの設定〕
  インダクタンスは0.1μH 〜 9.999Hまで設定出来ますが測定周波数によって測定
  範囲が変わります。先ず測定周波数を設定してください。
  また、測定電流は Pol/Set キーを押して Auto にしてください。
  (2.7(5)項参照)
   1kHzでは 6μH 〜 9.999Hが測定範囲です。        このページの上へ
   10kHzでは0.6μH 〜 99.99mHが測定範囲です。
   100kHzでは0.1μH 〜 9.999mHが測定範囲です
  キー入力の単位はmHです。例えば58.5μHを設定するときは、0 5 8 5
  押します。
   第15図
     第15図
  Enter を押すとμHに変換します。
   第16図
     第16図
  Pol/Set キーで測定電流を0.01mA(1kHzのみ),0.1mA,1mA,10mA に固定して
  インダクタンスを測定することができます。その場合測定範囲が狭くなります。
  2.7(5)項参照のうえご使用ください。通常は Auto モードでご使用ください。
  〔+ERR −ERR の設定〕
  ERRの設定はレシオと同じですが、設定値は 0.0 〜 99.9%まで入力できます。
  修正が必要ならレシオと同様 → ← キーでカーソルを移動し修正してください。
 〔プログラム終了〕
  Prog/End キーを押してプログラムモードを終了してください。
  設定したデータはメモリされます。
10.2.2 巻数比入力(レシオ入力モード)
 〔レシオ入力モード切替〕
  出荷時の設定ではターン入力モードになっています。
  ファンクション コマンドを使ってレシオ入力モードに切替えてください。
  Func 2 Enter 切替えメニューがでます。メニューに従って次の入力をします。
   2 これでレシオ入力モードになります。            このページの上へ
 〔プログラムを始める前に〕
  どのトランス番号にプログラムするか考えてデジタルSWでトランス番号を選んで
  ください。
  測定周波数も選定して下さい。
  注意
  プログラムモードでトランス番号を変えると、違うトランス番号を書き替えて
  しまう危険があります必ずトランス番号を設定してからプログラムを始めて>br>   ください。
 〔プログラム モード〕
   Prog/End キーを押すとプログラムモードになります。
  巻数入力と同様に"CH1"のチャネルセレクトボタンを押して判定LEDを On して
  ください。
  Polの下にカーソルがありますから Pol/Set を何回か押して極性を選択して
  ください。
  Enter を押すとRatioに移動します。
  一次巻線に対するCH1の巻数比を入力してください。 例えば一次が100T,CH1の
  巻数が35Tなら35/100=0.35を入力します。
   0 . 3 5 Enter
  "ERR"の設定は巻数入力モードを参照してください。
  CH切替えやLの設定は巻数入力モードを参照してください。
   Prog/End を押してプログラムを終了します。
10.2.3 標準トランスによる自動設定
 〔設定準備〕
  標準トランスを接続してください。
  トランス番号、測定周波数を設定してください。
 〔測定CHを"Use"にし"ERR"を設定する〕
   Prog/End を押してプログラム・モードにします。
  測定したいCHを"Use"にしてください。
  Channel Selecter ボタンを2回押すと、判定LEDがOnしてそのCHは"Use"に
  なります。
  キーで"ERR"にカーソルを移動して"+ERR""−ERR"を設定して下さい。
  Lも同様に"Use"にして"ERR"も設定して下さい。
   Prog/End を押してプログラム・モードを終了します。
 〔標準トランスを設定値に取込む〕
   Func 3 Enter
  実行メニューが出ます。メニューに従って次を入力します。
   2
  自動設定を実行し、各CHにデータは記入されています。
  キーまたはChannel Select ボタンによってデータを見ることが出来ます。
  以上で設定完了ですから、トランスの検査にすぐ使用できます。   このページの上へ

11  ファンクション・コマンド
 スタンバイモードで Func キーを押すとファンクションモードになります。
   第17図
     第17図
 "Function No."と表示されます。
 (ここで Func キーを押すと、機能の設定をせずにスタンバイモードに戻ることが
 できます。)
 ファンクション番号とEnter を押すと、その番号の設定に表示が変わります。
11.1 Func 1ローカル/リモートの切替え
   第18図
     第18図
 1を押し"Local"を選択すると、スタンバイモードになり画面右下に"LC"が表示
 されます。
 これ以降、外部からのコントロールは無効になります。
  Run/Stop を押すことで測定を開始するようになります。
  2を押し"Remote"を選択しますと、スタンバイモードになり画面右下に"RM"が
 表示されます。これ以降、外部からのコントロールでのみ測定を開始できるように
 なります。
 また、その他のキー操作が制限されます。
 誤ってフロントのキーを押しても設定条件が変らないので製造ラインでの使用に
 適しています。
11.2   Func 2 データ入力モード選択               このページの上へ
   第19図
     第19図
  1を押し"Turn"を選択すると、スタンバイモードになり、プログラムモードで
 チャネル1〜6のデータ入力時、巻き数入力になります。
  2を押し"Ratio"を選択すると、スタンバイモードになり、プログラムモードで
 チャネル1〜6のデータ入力時、レシオ入力になります。
 レシオ入力になっていると、プログラムモードにしたとき"POL"の設定の後、
 レシオの設定になります。
 一次側を1.0000としたときの二次側のターンレシオを0.0001〜30.000の範囲で
 入力し Enter を押してください。
 その他は巻数入力の場合と同じです。
11.3 Func 3 レシオ、極性、インダクタンスの自動設定
 Func3を選ぶ前に標準トランスを接続してください。
 測定するチャネルを"Use"に変更し、周波数およびインダクタンス測定電流を
 選択してください。
   第20図
     第20図
  1 を押し"Cancel"を選択すると、自動設定をせずスタンバイ・モードに戻り
 ます。
  2 を押し"Run"を選択すると、測定を開始し、測定端子に接続されたトランスから
 データ(レシオ、極性、インダクタンス)を取り込み、現在のトランスNo.の設定値
 とし、スタンバイ・モードになります。
 ただしデータが取り込まれるのは"Use"になっているチャネルのみで、"No Use"の
 チャネルは設定値が初期化されます。
 ERRの設定値はデータを取り込む前と変わらないので、ERRの値を変更する場合は
 プログラム・モードでERRの値を設定する必要があります。
11.4   Func 4 ラン・モードの動作選択             このページの上へ
   第21図
     第21図
  1を押し"Single"を選択すると、スタンバイモードになり画面右下に"SG"が表示
 されます。
 このときはランモードですべての測定が終わった後、スタンバイモードになります。
  2を押し"Repeat"を選択すると、スタンバイモードになり画面右上に"RP"が表示

 されます。
 このときはランモードですべての測定が終わった後、再び測定を開始し、
  Run/Stop キーが押されるまでこれを繰り返します。
  Run/Stop キーが押されると測定を中止しスタンバイモードになります。
11.5 Func 5 使用していません 。
11.6 Func 6 設定データの消去
   第22図
     第22図
  1を押し"Cancel"を選択すると、データの消去はせず、スタンバイモードに戻り
 ます。
  2を押し、"Clear"を選択すると、現在選択されているトランスNo.の設定データを
 消去します。消去した後はスタンバイモードになります。
  3を押し、"All Clear"を選択すると、No.00〜99までのすべての設定データを消去
 します。
 データを消去した後スタンバイモードになります。
11.7   Func 7 ブザーのON/OFF               このページの上へ
   第23図
     第23図
 ブザーの動作をSINGLE RUNで良品のときと不良品のとき、REPEAT RUNで
 良品のときと不良品のときについて順番に設定します。
11.8 Func 8 設定データの消去2
   第24図
     第24図
 任意の範囲のデータを消去します。
 例えばNo.10〜19のトランスのデータを消去したい場合、
    "Input No.xx="で 1 0 Enter と押し
    "Input No.yy="で 1 9 Enter と押し
    "Clear No.10 _ 19 (1:Cancel 2:Clear)"で 2を押し、"Clear"を選択すると、
 No.10〜19までの設定データを消去します。
 消去した後はスタンバイモードになります。
11.9 Func 24 ブザーの時間
 ブザーの鳴る時間を設定します。"750"で約1秒間です。
 1〜999の数値と Enter を押して入力してください。
   第25図
     第25図
11.10   Func 28オートリピートの待ち時間          このページの上へ
   第26図
     第26図
 繰り返しを早くしたり遅くしたり調節できます。
11.11 Func 41 残留インダクタの補正
   第27図
     第27図
 残留インダクタンスの補正をおこないます。
 このFunction No.41はインダクタンス測定端子のケーブル先端をショートしてから
 実行してください。
 補正が終了するとComplete と表示してスタンバイモードに戻ります。
 注意
  残留インダクタンスの補正を行うと、それ以降の測定総てに補正をかけます。
 接続線の長さや接続治具を変更したときは、補正をやり直してください。

12  測定
 トランス番号で設定値を呼び出した場合、測定周波数やインダクタンス測定電流も
 同時に呼び出されます。
 その後、周波数を変えるとトランス番号内のメモリに設定した検査条件と異なり
 ますので注意してください。
 リモートモードにすると変更できなくなるので、量産ラインでご使用ください。
 測定端子に被測定トランスを接続して Run/Stop キーを押すとランモードになり、
 測定を開始します。
 測定中は画面右下に"*"が表示されます。
 測定はチャネル1〜6チャネルのレシオ及び極性、一次側インダクタンスの順に
 行われます。
 "No Use"になっているチャネルは測定を行いません。        このページの上へ
 "No Use"のチャネルは最初からLEDが消灯しています。
 チャネル1〜6はレシオ設定値に対するレシオ測定値の差が+ERR以下かつ
 −ERR以上ならPassとなり、LEDが緑色に点灯します。
 そうでない場合はFailとなりLEDが赤色に点灯します。
 測定したレシオが30.000を越えた場合もFailとなりLEDが赤色に点灯します。
 極性は設定値が(空白)の場合は常にPassとなりLEDが緑色に点灯します。
 設定値が"+"か"−"の場合は測定結果がそれと同じならPassとなりLEDが緑色に
 点灯し、そうでなければFailとなりLEDが赤色に点灯します。
 インダクタンスも同様に、設定値と測定値を比較し、+ERR,−ERRの範囲内なら
 Pass範囲外ならFailとなります。
 すべての測定が終わるとランモードから抜け、スタンバイモードになります。
 このときFailがあった場合はFailがあったチャネルのうち一番若い番号の
 チャネルがディスプレイに表示されます。
 すべてPassだった場合は測定したチャネルのうち一番若い番号のチャネルが
 表示されます。
 他のチャネルの結果を見たい場合はカーソルキー ← →又はチャネル・セレクト
 ボタンで表示を切替えてください。
 レシオの値が30.000を越えるか、インダクタンスの値が1KHzで9.999H、
 10KHzで99.99mH、100kHzで9.999mHを超えた場合は"OVER"と表示されます。
 スタンバイ・モードでは"No Use"のチャネルは表示されません。
 ディスプレイの下のLED(上段7個、下段6個)のうち、上段のLEDはレシオ、
 インダクタンスのPass/Failを表しています。LEDが緑のときはPass、
 赤のときはFailを表します。
 下段のLEDは極性のPass/Failを表しています。
 LEDが緑のときはPass、赤のときはFailを表します。
 使用しない(No Useになっている)チャネルのLEDは上、下段ともに消灯に
 なります。
 測定終了後、測定結果の中にひとつでもFailがあるとブザーが鳴ります。

13  設定値の入力例
13.1 ターン入力例                       このページの上へ
 下記の検査仕様を設定入力します。
   一次側 40T
   二次側 CH3 極性+、10T ±0.5% 1kHz
       CH4 極性−、 20T ±0.5% 1kHz
   L    CH7      225mH ±30% 10kHz Auto
 @ 電源を入れ、デジタルスイッチを押し、希望のトランスNo.に変更してください。
  トランスNo.を変更した後、ディスプレイ下のLEDが点灯している場合はその
  トランスNo.のデータが残っているので、他のトランスNo.に変えるか、データを
  消去してください。
  消去するには Func 6 Enter 2 と押してください。
 A 測定周波数を設定してください。
  Frequencyボタンを何回か押してRatioは1kHz、Lは10kH
  zのLEDを点灯させてください。
  また、 Pol/Set を何回か押してインダクタンス測定をAutoにしてください。
  (画面右下にATを表示します。)
 B データ入力モードがターン入力モードになっていますか?
  ターン入力モードにするには Func を押し"Fnction No"と表示されたら
   2 Enter 1 と押してください。
 C Prog/End キーを押してプログラムモードにしてください。
  CH3に入力するためCH3のチャネルセレクトボタンを押して"Use"にします。
  表示がCH3になってからもう一度ボタンを押す毎に"Use""No Use"が切替わり
  ます。
  カーソルがP:の右に移動します。一次側の巻き数は40ターンなので 4 0 Enter
  と押してください。
  間違えて入力した場合は でカーソルを戻して入力をやり直してください。
 D S:の右にカーソルが移動します。二次側の巻き数は10ターンなので1 0 Enter
  と押してください。
  Ratioの下に"0.25000"が表示されます。
 E "POL"の下へカーソルが移動するので極性を入力してください。
  Pol/Set で"+"にしてから Enter を押してください。
 F カーソルが"+ERR"の下へ移動します。+、−共に0.5%なので、
   5 Enter . 5 Enter と押してください。
 G CH4のチャネルセレクトボタンを2度押して "Use"にします。
  P:40はすでに入力されているので Enter を押します。
 H チャネル4の巻き数は20ターンなので 2 0 Enter と押してください。
  Ratioが0.50000と表示されます。
 I 極性は−なので Pol/Set Pol/Set と押して"−"にしてから Enter
  押してください。
 J ERRは±0.5%なので、 . 5 Enter . 5 Enter と押してください。   このページの上へ
 K 次にLのチャネルセレクトボタンを2回押して、Lを"Use"にします。
  2 2 5 Enter 3 0 Enter 3 0 Enter とします。
 L Prog/End を押してプログラム・モードを終了してください。
13.2 インダクタンスのみを測定する場合
 @ レシオを測定せずにインダクタンスのみを測定するにはCH1〜6が
  "No Use"(LED消灯)になっていて、Lが"Use"(LED点灯)になっている
  必要があります。
 A CH1〜6のLEDがどれか点灯している場合はデジタル・スイッチを押して、
  違うトランスNo.にするか、 Func 6 Enter 2 と押してデータを消すか、
   Prog/End を押してプログラムモードにして消したいLEDのチャネル・セレクト
  ボタンを何回か押してLEDを消灯するかしてください。
 B 更にチャネルセレクトボタンLを何回か押してLを"Use"にします。
  測定周波数と測定電流を選定してください。
  インダクタンスの値をmH単位で入力して Enter を押して下さい。
 C "ERR"を入力して Enter を押してください。
 D Prog/End を押してプログラム・モードを終了してください。
13.3 標準トランス自動設定
 @ デジタル・スイッチで希望のトランスNo.に変更してください。
 A Prog/End を押してプログラム・モードにして、使用するCHの番号(1〜7)
  を押すとそのCHが"Use"になりそのCHのLEDが点灯します。
 B ここで±ERRの値を設定することもできますが、後で設定することもできます。
  ここで±ERRの値を入力する場合はカーソルキー ← →でカーソルを"+ERR"の
  下へ移動させ+ERRの値(0.0%〜9.9%)と ENTER を押してください。
  カーソルが"−ERR"の下へ移動するので−ERRの値(0.0%〜9.9%)と ENTER
  押してください。
 C すべての使用するCHを"Use"にし、すべての使用しないCHを"No Use"にして
  ください。
 D Prog/End を押してプログラムモードを終了してください。
  Frequencyキー Ratio Lを押して周波数を選択してください。
  インダクタンスの測定電流を Pol/Set キーで選択してください。
  通常はAutoにしてご使用ください。
 E 標準トランスの接続を確認してから Func 3 Enter と押してメニューに従って
   2を押してください。
  測定を開始し、接続したトランスのデータが取り込まれます。   このページの上へ
 F Bで±ERRの値を設定しなかった場合はここで Prog/End を押してプログラム
  モードにして、すべての使用するCHについて±ERRの値を設定してください。
  設定し終わったら Prog/End を押してプログラムモードを終了してください。
 G 設定された内容を確認したいときはチャネルセレクトボタンを押すと、その
  CHのデータを表示します。

14 RT-600を使いこなしていただくために
14.1 はじめに
 本機は100kHzの高い周波数でも安定なインダクタンス測定ができるように設計して
 あります。
 水晶ベースで発生した正確な周波数や四端子測定法の基本に忠実に動作する回路群と
 各チャネルの相互干渉を最小限におさえるアナログ回路技術、また正確で高速に測定を
 行うデジタル技術との融合によって動作しています。
 しかし、測定周波数が高くなるに伴って、安定な測定を行うには、測定システムの
 設定と接続の方法については今まで以上に注意を払っていただく必要があります。
14.2   測定周波数の選び方
 トランスの巻線には浮遊容量がありますが、測定回路を接続した時、測定ケーブルの
 容量が加わるため共振周波数が低下します。
 共振周波数が測定周波数に近づくと測定値の誤差が増加しますので、測定ケーブルは
 できるだけ短くすると同時に測定周波数も低めに選定していただくほうが良いと
 思います。
 巻線のインダクタンス 推奨周波数
   100μH 〜 9.999H 1kHz
   10μH 〜 50mH 10kHz
   0.10μH 〜 1mH 100kHz
14.3 巻上げトランスの測定
 一次巻数に対し二次巻数が30倍を越える場合には、本測定機ではレシオ測定が
 できません。
 しかし、1:50のトランスは一次、二次を逆にすれば 50:1のトランスになります。
 レシオ測定の場合その様に逆接続で測定しても問題ありません。
 また、巻上げたコイルのインダクタンスは一般に大きいため前項で問題とした
 インダクタンスを越える場合も多くなり、その場合はより低い周波数で測定しなければ
 なりません。
 しかし、ハイインダクタンスの巻線を Primaly側にした場合、RT-600の Primary 側の
 内部インピーダンスが非常に低い(数Ω)ため、共振回路がダンプされるので正しい
 レシオ測定ができます。
 更に言い換えますとレシオ 1:10 のトランスであっても、逆接続して 10:1として
 レシオ測定していただいたほうが精度の高い検査ができます。
 即ち、巻数の一番多い巻線をPrimalyとして検査することが望ましいといえます。
14.4 インダクタンスの測定                 このページの上へ
 インダクタンスは測定電流や測定周波数によって変わります。これは主にコアの特性と
 関連するものですが、少なくともコアが飽和しない様な電流で測定しなければ正しい
 測定はできません。
 定電圧印加法の場合インダクタンスに反比例して電流が変わります。
 例えばインダクタンスが1/100になると電流は100倍になります。
 低いインダクタンスほどコアが飽和する危険があります。
 本機はインダクタンスを安心して測定できるよう表2に示すような定電流測定法を
 使っています。
 十分に低い電流レベルですのでまったく問題無いと思いますが、測定するトランス
 について、コアの飽和する電流レベルを測定しておいていただければ安心です。
 なお本機では、測定電流を固定することもできますので特殊な要求にも応じられます。
      表2 オートレンジの測定電流
インダクタンス  測定周波数  測定電流 
1.00H 〜 9.999H1kHz0.01mA
100mH 〜 999.9mH 1kHz 0.1mA
10mH 〜 99.99mH 1kHz 1.0mA
6μH 〜 9.999mH 1kHz 10mA
10mH 〜 99.99mH 10kHz 0.1mA
1.0mH 〜 9.999mH 10kHz 1.0mA
0.6μH 〜 999.9μH 10kHz 10mA
1.0mH 〜 9.999mH 100kHz 0.1mA
100μH 〜 999.9μH 100kHz 1.0mA
0.1μH 〜 99.99μH 100kHz 10mA

14.5 残留インダクタンスの補正
 インダクタンス測定端子(Primaly ケーブル四本)の先端をしっかりとショートして、
 インダクタンスを測定し表示される値が残留インダクタンスで、測定値に誤差として
 加わります。
 本機の残留インダクタンスは非常に低くなるように設計してあります。
 標準ケーブルを接続した場合0.1μH以下であるため、出荷時には残留インダク
 タンスの補正を行っていません。通常のL測定では、まったく問題にならない値です
 のでそのままお使いいただく方が良いと思います。
 しかし、トランスの接続治具の構造によっては残留インダクタンスが増加する場合が
 あります。
 インダクタンス測定端子をしっかりショートしたトランスを治具に入れてLの測定を
 行ってください。
 残留インダクタンスが表示されますが次の操作でこれを補正して0にすることが
 できます。
 Func 4 1 Enter で 1 を押します。               このページの上へ
 これでショート補正が実行されます。
 周波数を順次切替えて自動的に全周波数の補正を行います。
 L測定端子をショートしたトランスを治具に接続したままもう一度Lを測定してみて
 ください。
 残留インダクタンスは小さな値になっているはずです。
 残留インダクタンスが大きくなる原因は測定ケーブルに大きなループができるため
 です。
 そしてそのようなループは少しケーブルが動いただけで、残留インダクタンスが大きく
 変化します。
 従って、配線の位置が動かないようにしっかり固定してから上記のショート補正を
 行ってください。また、できることなら、ショート補正をしなくても良いくらい残留
 インダクタンスが小さくなるように配線の位置を移動して固定した方が長期的に精度の
 高い測定ができます。
14.6 製造ライン用検査機として
 製造ラインの検査としては、検査レベルが常に安定している必要があります。そのため
 には設定値の変更ができないようにしておく方が安全です。フロントパネルからの
 操作ができないようにリモートモードでお使いいただくようお願いします。

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